遺伝子検査の勧め

遺伝子検査は面白い!

遺伝子検査は太りやすさであったりとか癌・糖尿病などの疾患の遺伝子検査により事前に知る事が出来る為、重要疾患を予防する情報を手に入れる事ができる(かも)という検査です。

受検して感じた感想ですが、まだまだ発展途上なので知りたい情報を全て答えてくれるレベルではないが、それでも参考になる情報はかなり得れたのでお勧めできるレベルと感じ記事にしました。

という事でべやっちのお勧め度は★★★☆☆です!!

癌罹患は遺伝子要因 or 生活習慣病?

癌の辛い所、怖い所は何故罹患したかわからない事にあります。

我々の細胞正常な人でも1日5000個以上の細胞のエラーつまり癌細胞を生み出しています。だが免疫細胞が通常運転ではその癌細胞を殺してくれています。

そこまではわかるが、何故突然エラーが起こるかという疑問です。
答えは遺伝子的要因×生活習慣病的要因×環境的要因が絡み合った複合的要因です。
それ以上でもそれ以外でもなく、これ以外の答えを書いている人は嘘つきです。

生活習慣やストレスが掛かっていた直後に癌にかかった人は「癌は生活習慣病だよ」と言い切るだろうし、身に覚えがない人は「いや遺伝子でしょう。自分より生活習慣悪い奴なんか一杯いるよ」という。クラブハウスなんかを覗いてもこの不毛なやり取りが繰り返されている事は多いです。

筆者はエンジニアなので故障というのは必ず原因がある。癌も同じだ。
だがその原因を簡単に推測する事は出来ない。

原因はどうあれ癌サバイバーが出来る事は「自分の遺伝子的傾向を調べ、それを生活習慣の改善のヒントにする」という一択しかないと思う。だからとっとと一つの因子である遺伝子要因を探るべく遺伝子検査したほうが早いんじゃないの?といのが筆者の意見です。

アンジェリーナ・ジョリーの事

2013年、ハリウッド女優として世界的に有名なアンジェリーナ・ジョリーは「遺伝子検査によって乳癌リスクを高める遺伝子に変異が見つかり、予防的措置として乳腺除去手術を行った」という衝撃の告白を行ったそうです。

アンジェリーナ・ジョリーの判断の是非はさておいて自分の遺伝子傾向を調べ、それを予防へ役立てる又仮に罹患したとしても薬の効きやすさや副作用など「個別化医療」できる可能性をもっており、今後は絶対その方向に流れる筈です。

日本でも遺伝子検査は熱くなっている

闘病中にkindleで「ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか?」という遺伝子解析専門家の高橋祥子さんの本を読みました。
高橋さんは東京大学大学院在学中に「遺伝子研究とその活用を広めるべくジーンクエスト」という会社を立ち上げられています。

著書の中で生命科学の世界では人のDNAの塩基配列の解読装置シーケンサーの性能が上がっている為今加速度的に人のゲノム解析のスピードが上がっているらしい。そして大量のデータが集まってくる為に不明であった体質、病気のリスクと遺伝子との比較が出来るようになってきているのだ。
要は自分の遺伝子についての情報を安価で確度の高い情報が手にいれる事が出来つつある時代に今差し掛かっているのだ!

遺伝子検査は太りやすさなどの体質もわかる為、私の通っているジムでは遺伝子検査とダイエットプログラムを売り出している。

この本と上記動画を見て多いに興味を持った。今回悪性リンパ腫という癌に罹患したものの癌家系ではない。癌に罹患するかどうかは生活習慣病や遺伝子的要因やストレスが複合したものだと私は思っている。また癌にも色々種類があり遺伝子依存が強いものもあればそうでもないものもあるだろう、一括りにしては議論できない。

だが病気の一要因である遺伝子検査が安価で行う事が出来ると知れば、これはやるしかないだろう。

又この遺伝子検査を受ける事により自分の知られざる体質や現在の生命科学の一環に触れられ、より理解が深まるのではないかと感じました(もともと興味のある分野だったし)

調べてみると日本で遺伝子検査を受けられるのは「ジーンクエスト」さんだけではない。色々あるようだ。比較したサイトはこちら↓↓

https://my-best.com/1631

遺伝子検査の流れ

検査はジーンクエストさんにお願いする事とした。高橋祥子さんの本を読んでいたのもあるが、無料キャンペーンに応募していたら当選はしなかったものの17,000円オフのクーポン券があたったからである。ジーンクエストさんのHPはこちら↓↓

1 ご注文

Webから遺伝子解析キットをご購入する。1週間程で、自宅にキットが届く

2 Web登録
マイページ登録
解析結果を受け取る前に、Webからマイページ登録を行う。

3 試料採取
試料採取
届いたキットに自分の唾液を採取する。

4 キット返送
キット返送
箱に同意書と採取した試料を入れ、返送する。(届くとその確認のメールが来る)

5 解析結果確認
解析結果確認
4~6週間後、解析終了のメールが届いたら、Web上で解析結果を確認できる。

①②は所要時間5分、③④は所要時間5分で思ったより遥かに時間が掛からず簡単なものだった。申し込んでから結果が出るまで大体1月かかるイメージだ。

遺伝子検査の結果

マイページにログインすると下記のようなページが立ち上がる。

例えば健康リスク一覧の一覧を立ち上げると以下のようなリスク一覧が表示される↓↓

病気のリスクやそれに対するデータの信頼性も書かれている
リスクが高いからといって必ずしも病気になる訳ではないというのは改めて知る事が出来る。
この辺はデータリテラシーが必要になりそうだ。筆者が罹患した悪性リンパ腫についてはまだ研究結果がないようだ(そのうち出てくるのであろう)。

様々な解析をしてくれているが自分にとって面白かったのは以下だ↓↓

  • 自分の祖先は4万年前にインド⇒沖縄から移住してきたらしい(だから色黒で南国が好きなのかも)
  • ビタミンD濃度が不足(同じ遺伝子型を持つのは日本人で5.8%)
  • 平滑面虫歯のリスクが大きいタイプ
    (虫歯多いんっすよ、歯はかなり磨いているんだけどね~)
  • 筋肉の柔軟性が低いタイプ(ダンサーのくせに身体硬いんですよ。。)

とりわけ注目したのは私はビタミンDの血中濃度がかなり低い遺伝子タイプという事だ。

日本人で5.8%しかいない遺伝子タイプなのでかなりレアでリスクが高い事がわかる。ビタミンDは免疫調整機能をはたしている事や骨量の維持に役立っており不足すると骨粗鬆症になるらしい。

思い当たる節が実はいくつもある。

①リンパ腫という免疫系バランスが崩れた事による病気にかかった事
②その腫瘍が背中から骨に飛び骨が脆くなり圧迫骨折を引き起こした。
③そしてリンパ腫で背中の圧迫骨折が起こる事はかなりレアであると医者に言われた事。そして先行して受検した栄養解析でビタミンDとカルシウムが不足していると言われたのだ!

栄養解析に関してはべやっちの過去記事を参照してね↓↓

栄養分析プログラムの勧め

 

筆者の背骨のレントゲン写真

リンパ腫罹患は様々な複合要因と考えられるが一つはこのビタミンDを取りこみにくい自分の遺伝子的体質が一つの要因である可能性は高い。まれにみる背骨の圧迫骨折も自分の体質が原因だろう。

筆者はここ2年で生活環境の変化がありアウトドアなど外に出る事が少なくなった。日光を浴びる事によって生成されるビタミンDも一つの要因だろう。

この結果を見て真っ先にビタミンDサプリを購入したのは言うまでもない。

結論

筆者がこの結果を見て思った事がまだまだこの分野は発展途上だという事です。
まず遺伝子要因と環境要因を切り離す事が難しい。ある病気にかかったとしても同じ環境で過ごしているからなのか、同じ遺伝子を持つからかのは慎重に切り離さないといけない。また環境要因が遺伝子に影響を及ぼす可能性もあると聞きます。

だがデータドリブンで遺伝子解析が進めばもっと色々な事がわかるかもしれない。遺伝子検査そのものの配列は1ケ月で解読できるが、そのそれぞれの塩基配列のもつ意味や働きについての解析はまだまだ研究途上なのである。その期待をこめてジーンクエストさんに悪性リンパ腫に罹患した一遺伝子データを差し出しました。

ビタミンなどの栄養素の取り込みやすさなどはかなり生活習慣を改善する上でかなり有益な情報です。やって損はないですよ!

面白い事はこの私の解析結果はジーンクエストさんのどんどん研究が進むにつれてアップロードされていくんです。遺伝子検査はやったら一生ものとなります。期待したいですね。

参考映画

「ガタカ」というイーサン・ホーク&ユマ・サーマンという美男美女が主演の映画があります。この映画は「遺伝子決定論」的な世界が描かれており、人は誕生した時に血液採取されDNA解析される。そこで運命が決定ずけられ区別&差別されていきます。

この映画が作成されたのは1997年であり「人間の運命が遺伝子によって決定されている」という妄想がピークを迎えた時代にあります。そういった背景を感じながら鑑賞すると面白いですよ。

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