2021年10月リンパ腫再発に際して素直に思う事

再発してしまった

2020年9月寛解状態にあり2021年10月のPET検診でホジキンリンパ腫が再発が発覚してしまいました。1年寛解状態にあり、ことプライベートをほぼ健康の為に全振りしてきた筆者にとっては「まさか!」の出来事であり周りの人も完全に驚いていました。

私の感じた事、考えた事は以下の3点です。

①人生何があるかわからない。やりたい事は先のばしにしてはいけない。
②寛解した1年は近代医療より与えて貰った命なのでそれについては感謝の念が湧いてきた。その与えて貰った1年を大切にした命を有意義に生きれたかを自問自答した。
③1回目の罹患よりメンタル面ではキツかった。

人生は有限である事をしみじみ感じた。

①②について具体的に述べます。

前回の治療で世の中何があるかわからない、やりたい事は後回しにせずするべきだと
感じていました。

だからこそこの寛解後の1年、世の中はコロナ禍でしたが会いたい人には会いに行きました。行きたい所にも旅行に行きました。そこには悔いはないです。

リハビリや体質改善もこれ以上ないくらいにしました。その過程で色々な人にも知り合う事が出来ました。

どんな癌でも再発の可能性は何%かあります。
だからこそ「今を大切にする」という考えで生きてきました。その正しさは証明されたと思います。

そして再発してしまいましたが不思議な事に悔しさはありませんでした。
それ以上にこの1年有意義に過ごせたのか?それを神様に問われていたような感じがします。

とはいえメンタル面ではキツかった。

③について具体的に述べたいと思います。
私は再発は一定数の確率で起こるものと知っていました。
ですが覚悟を決められていた訳ではありません。

私はこの1年で癌治療について詳しくなりました。

もし再発した場合は同じ抗癌剤治療は使えないという事も知りました。
それは再発した癌は耐性が出来てしまい効かないというのが理由です。
一般的には再発した後の治療は初期の治療に比べて奏功しにくく長期生存率が低くなります。又体系的に確立が低い治療法となってきます。

癌治療を山登りに例えると最初の山は比較的低く、再発すれば山は高くなっていく。
自分の気力、体力を超えた山が現れるとそこで生命を落としてしまいます。
またもはや登るべき山もない場合もあります。それは現在存在する治療方法、カード
を使い切ってしまった時です。この時は緩和ケアして死を待つしかありません。

この1年間に私の罹患した癌罹患し再発を繰り返し癌サバイバーとして闘病してお亡くなりになられた方の手記を読みました。又再発を繰り返し余命宣告され奇跡的に生き抜いておられる方とZoomでお話しさせて貰いました。

つまり前回は目先の事しか見えていなかったので肉体的な痛みに耐えるのがメインだった。今回は自分に知恵がつき、再発すれば後幾つカードが残されているかも自分がどうなってしまうかもイメージがついていました。

つまり2つの恐怖と戦わなければなりませんでした。
目先の治療がどのような副作用があるのか、又どういう後遺症を引き連れてくるのか。
もう一つはこの治療が仮に奏功し寛解したとしても再発率は前の治療よりも上がってしまう。先程の言い方を借りるならさらに高いチョモランマ級の山が前に立ち現れてくるのでは。俺のこれからの人生設計はどうしたら良いのか。

この恐怖には中々消せるものではありませんでした。特に後者の恐怖がきつかった。

もう一つのメンタル面でキツかったのは周りの受け止め方のギャップでした。
前回の治療では私の意識と周りの意識のギャップは感じませんでした。
ですが今回は前回の治療を体験した事、又知識がついた事により周囲の人達と大きなギャップがついた事を感じました。

最終的に紆余曲折ありながら私は覚悟を決めました。その記事については以下に添付します。

覚悟のススメ

これ以降の人生

前回の治療と今回の治療により健康面では寿命の縮むような治療をしなければなりません。それと引き換えに「今を生きる事の大切さ」「覚悟思考」を手に入れました。

今ある健康資産を大切にしながら闘病で得たメンタル面の武器を携えて、これからの闘病生活、人生を歩んでいきたいと思います。