時間の密度管理の勧め

はじめに

歳を取るにつれてやりたい事が中々出来ずにあっという間に時間が進んでいくのを感じます。色々時間管理の本を読み実行するのですが結局中々充実した人生をおくれない、そんな事を感じていました。

皆さんもそうではないでしょうか?
それは「時間の密度管理」が出来てないからだと思います。

最近「何故時間を生かせないのか」(田坂広志著)という本を読みました。

そこにあっと思わされた一節があったので紹介します。

時間というものは「長さ」でなく「密度」というものがある。
時間管理手法において時間の「長さ」を上手く管理出来たとしても1日当たり数時間程度の違いにしかならない。しかし「密度」というものの視点から捉えると10倍、100倍物違いが出てくる。
密度という物の視点を含めて捉えると「時間が誰にでも平等に与えられている」のではなく「時間は人により不平等に与えられている」

私はハッとしました。
何故ならこの辛かった闘病1年、辛かったがとても密度の濃い時間を過ごせたと言えたからです。同じ事をしている1日でも寛解した1年はとても密度の濃い1年を過ごせた、人生の中でも忘れ得ぬ1年を過ごせた。

それをこれからも続けていく為にはどうすれば良いか。
時間を単なる「長さ」という観点だけで管理するのでなく「密度」という観点でも管理する事が大切だと思うのです。

貴方が人生の密度を上げる為には何をすれば良いですか?
世界中の素晴らしい景色を見る事でしょうか?
とにかく笑う事でしょうか?
社会貢献するような活動をする事でしょうか?
とにかく美味しい物を食べる事でしょうか?
凄いいい女を抱く事でしょうか?

貴方の人生の密度を上げてくれるものは何ですか?
人の期待に応えるだけの人生になっていませんでしょうか?
その為に努力出来ているでしょうか?
目先の事だけに囚われて、するべき事を後回しにしていないでしょうか?

時間は「長さ管理」だけでなく「密度管理」をしていきませんか、というのが私からの提案です。その為にはやりたい事を全て洗い出し優先順位を決めていき、スピード感をもって実行に移す事だと思います。

仮説:人生の充実度の方程式について

どどーんと私の仮説を申し上げます。

人生の充実度=(人生の密度)^2 × (人生の長さ)じゃ無いでしょうか。

この式に根拠はありませんが単純に人生の充実度が人生の長さに比例しているならば平均寿命が伸びている今の時代が人々の人生の充実度が上がっている筈です。

加えて今の時代は戦争も飢饉もありません。昔より今の時代はスマホやインターネットもあります。娯楽も多いです。
例えば坂本龍馬は亡くなったのは31歳でした。現在の寿命を考えると短命でしたが

ですが人生の充実度は上がっているのでしょうか?
そうではないですよね(勿論人にはよりますが)。。

その答えは時間の「密度」が違っているのでないかと思う訳です。

人生100年時代と言われる事の弊害

最近は医療も発達して人生100年時代となってくると言われています。

70歳、80歳になっても働く時代になってくるのが必要になってくる為に健康寿命を延ばすべくトレーニングを積極的にする人も増えたと思います。
また長い老後の金銭的に防御すべく複利効果を考えて投資をする人も増えています。

私は戦略としては正しいと思います。
ですがその世の中に危うさも感じたりします。

もし人生が残り1年と言われたら人生の密度はどうなるでしょうか。
それと同時に人生が残り50年と言われたら人生の密度はどうなるかも想像して欲しいです。

健康寿命が長くなるという情報とそれに対する意識は人生の密度を薄めてしまう弊害をもたらすのではないか。それが結果的に人生の充実度を下げてしまってはいけないと思います。

癌患者として思う事

癌になって思う事は癌に負けない生き方というのは「時間の密度」を上げるという事だと私は思っています。

癌患者になって感じたのはまず「未来への不安」と「過去への後悔」でした。

「未来への不安」とは癌再発に対する不安です。もし今の治療が奏功しても再発してしまう可能性やその先の生活や人生を思うと不安になります。

「過去への後悔」とは癌が何故できたか、どうやったら防げるか。癌に初めてなった時はそんな事をずっとそんな事をずっと病床でずっと考えていました。

今現時点でそれらを全くそれらを考えないかと言ったら嘘になります。
ですが今「未来への不安」「過去への後悔」を頭一杯にしてしまえば「今」を生きる事が出来なくなる。

決してそれはしたくないですのね。
幾ら痛みがあろうと、辛かろうと今を少しでも楽しんだりして「今を生きよう」しております。生きている限り出来る事は何かしらあるのです。
繰り返しますがそれが自分にとって「癌に負けない生き方」なのです。

今回の病気によって人生の寿命(長さ)は縮めたかもしれません。でもその分密度を上げれば良いんだと思います。

私なりの時間管理に対する結論

私の思う所を下に述べます。

※時間は長さ管理だけでなく「密度」という事を観点にいれて管理しましょう。
※癌になって自由になる時間は減りましたがその分「密度」をあげれば良いんだと気づきました。その考えは健康、不健康関係なく大事な考え方と思います。

 

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